This Is Love Story









前に二人に自分の気持ちを話した事がある。

『二人のことが心配だ』って。



でも、二人は『大丈夫。』

そう言って、私の頭を撫でるだけだった。






大丈夫な訳ないじゃん…。


実際に2年前、昴兄が傷だらけで帰ってきた日があった。

全身ボロボロで、所々血も滲んでいて…。


苦しそうに顔を歪める昴兄の姿を、今でも鮮明に覚えている。




暴走族は危険だ。

それは、昴兄や佑もわかっているはず。




ただでさえ家は極道で、それだけでも心配なのに…。



何を言っても聞かない二人に、私はただ無事を祈ることしか出来ないんだ。









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