This Is Love Story
「結衣。
俺、今日は一緒に帰れねぇから。」
「凛華、ごめんっ!
俺も今日は用事あって!」
淡々とそう告げた佑と、申し訳なさそうに手を合わせる賢ちゃん。
二人して用事ってことは、きっと族関係だろう。
だとしたら、今日は昴兄もいないはず。
久々に凛華と遊ぼうかな…。
「もう賢一郎なんか知らない!
結衣!今日は二人で遊んで帰ろう!」
どうやら私と同じ気持ちだったらしい凛華は、賢ちゃんを睨みながら私に抱きつく。
「あはっ。
私も同じこと言おうと思ってた。」
「きゃー♡やっぱ気が合うっ!
男共は放っといて、今日は私と楽しも!」
私の言葉に、嬉しそうに抱きつく腕の力を強める凛華。
…可愛い顔して怪力だ…。