This Is Love Story
やっと反応してくれたのが嬉しくて振り向くと、顔をほんのり赤らめる禅くん。
……か…可愛い…。
なんて言ったら怒られちゃうだろうけど…。
鼻血レベルに可愛いです……。
「もう、聞こえてるじゃん。教えてよ。」
「……。」
やっぱり答えてくれない禅くん。
…もういい。
禅くんは頑固だから、こうなればもう絶対に教えてくれない。
棗くんに聞こう。
禅くんから聞き出すことは諦めて棗くんと目を合わせると、にこっと笑って教えてくれた。
「…今日はね、禅の誕生日なんだよ。」
「え?」
タンジョービ?
…たんじょうび…?
…………誕生日…?
「……えぇ!?嘘でしょ!?」
「…って…。」
私が勢いよく立ち上がると同時に、ゴツっという鈍い音がして、後ろの彼が痛がる。
どうやら私の頭が禅くんの顎にクリーンヒットしてしまったらしい。