This Is Love Story
ごめんね。佑…昴兄…。
事実を知ったあの日から、何度心の中で二人に謝ったか分からない。
私があの人を好きでいる…
ただそれだけの事なのに…。
こんなにも罪悪感でいっぱいになるなんて。
でも…どうしてもあの人と一緒にいたくて、ずっと後回しにしてきた。
そのワガママが、こんなにも…
一番大切な人達を傷つけてたなんて…。
「……結衣!?」
玄関の方から聴こえる、昴兄の声。
どこか焦ったようなその声に、胸が痛いほど締め付けられる。
「昴兄…。」
昴兄は私と目が合うと、安堵の溜息を零してこちらに駆け寄ってきて…
…と思いきや、私に軽くデコピンを食らわせた。
「いてて…」