This Is Love Story
コンビニに着くと、すでに止まっている黒い高級車。
あれ?
私、そんなに準備に時間かかったっけ?
あまりにも早すぎる彼らの到着に少し驚きつつも、平然を装って車に乗り込んだ。
「はろー!久しぶりー!」
今の気持ちを悟られたくなくて、必死で笑顔を作った。
「何が〝久しぶり〟だ、アホ。
何日か前にも会っただろーが。」
「…とか言って〜。
本当は私に会いたかったくせに〜♡」
「シバくぞ、サル。」
雄大といつもの言い争いをしながら乗り込むと、走り出した高級車。
この車に乗るのも…今日で最後。
いい思い出で終わらせたい。
お互いを憎むことがないように。
だから最後は絶対に笑顔で…って、そう決めてるんだ。