This Is Love Story
第四章
取り戻した日常
禅くんたちと別れたあの日から、いつの間にか1ヶ月半もの月日が経っていた。
クリスマスも、年末も、初詣も…
私の隣に禅くんはいなかった。
あの日から、今まで以上に私との時間を取るようになった昴兄と佑。
私が少しでも寂しくないように、って…
すごく気を使ってくれてるんだろうな…。
私、大丈夫なのに……。
つい最近まではあの人なしじゃ、生きていけないと思っていた私。
けど実際に別れてみると、全然そんなことは無くて…
いつも通りに眠れるし、食事もできる。
24時間ずっと彼のことが頭から離れないわけでもなく、学校にも毎日行く。
…ただ心の真ん中に、ぽっかりと大きな穴が空いてしまったような虚しさ。
何をしてても、作り笑いしか出来ない自分。
そして、不意に彼が恋しくなる…。