This Is Love Story
その名前に我を失って、声が聞こえた部屋のドアを勢いよく開けた。
「…禅くん!?」
しかし、そこにいたのは全く見覚えのない男性四人。
…いきなりドア開けるなんて…
何やってんの?
「あ…すみません、人違いでした。」
しっかり頭を下げて、ドアを閉める。
…けど……
「ちょっと待ってよ、オネーチャン。」
「女子高生?かーわいっ♡」
男達に腕を掴まれて引き止められる。
この人たち…
完全に酔っ払っててしつこそう。
私を取り囲む三人の男と、一人座って面白そうにそれを傍観する男。