This Is Love Story
…こうなったら、あれしかない。
確かに勝手にドアを開けた私が悪いけど、しつこすぎるこの人達も悪い。
本当はお店で暴力沙汰なんて嫌だけど、これは正当防衛だ。
私は、1度大きく深呼吸してから…
それからぐっと腕に力を込めて、男の鳩尾を肘で殴る。
「…ぐっ…。」
男の手の力が緩んだ隙に腕を振りほどいて、今度は得意の回し蹴りを食らわせてやった。
「くそ…このアマ…。
…調子こいてんじゃねーぞ!?」
蹴られて床に伸びる男を見て、私を取り囲む残りの二人が怒り出す。
両腕を男二人に掴まれて、さすがにもう抵抗出来ない。