This Is Love Story
定員さんが通る様子はないし…
個室だから、他のお客さんも見ていない。
これはもう、大声で助けを呼ぶしか…。
私が、大きく息を吸ったその時…
「…なぁ、お前ら。
いい加減やめてやったら?」
ずっと一人で傍観していたあの男が、やっと声を上げた。
「リョウさん…でも!」
「女相手に本気になって…
情けないったらありゃしないよね。」
どうやらこいつは偉い奴らしく、男達は言われた通りに私を解放する。
…ならもっと早く助けろよ。
とは思ったけど、一応お礼は言わないと…
「ありがとうございます。」