This Is Love Story











「…アイツがここに来たのか!?

いつ!?…なんで!?」










取り乱す雄大を、棗が横から止めに入る。









「雄大。


結衣ちゃんに会いたいのもわかるけど…

ここ病院だから。もう少し静かに。」











宥める棗の腕を雄大は振り払い、バツの悪そうな顔をする。










「会いたいとか…そんなんじゃねぇよ。

ただ…文句の一つでも言ってやらねぇと、気が済まねぇだけだ。」









こんなことを言ってはいるけど、こいつも結衣に会いたいはずだ。

いつも喧嘩ばかりしていた二人だけど、あれはただの仲良し同士のじゃれ合いだった。




結衣がいなくなって悲しい思いをしたのは、俺だけじゃないってことも分かっている。














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