This Is Love Story









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二人で覇王の総長室に入る。






「まだ引退して少ししか経ってないけど…

もう既に懐かしいな。」







歴代の総長たちが使ってきたこの部屋。

もちろんその歴代総長の中には、兄貴も含まれるわけで…




位置も防音も完璧なこの部屋。

ここなら、誰かに話を聞かれる心配もないだろう。



楽しそうに部屋を見渡す兄貴を他所に、俺は部屋の隅に置かれたベッドに腰掛ける。










「兄貴もどっか座れば?」









俺がそう言うと、兄貴は何故か少し遠慮気味に部屋の真ん中に置かれたソファに腰掛ける。



…少し前まで兄貴が使ってた部屋だろ。

そう思ったけど、あえて何も言わないことにした。











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