This Is Love Story
第五章
激突
お見合いから3ヶ月の月日が経った。
暑かったあの季節はもう終わりを告げて、もうすっかり風は冷たくなり…
禅くんたちと離れてから、もうすぐ1年が経とうとしていた。
…だけど、以前とは違う。
約束したから…。
必ず禅くんの元に戻るって。
「結衣、ずいぶん髪の毛伸びたね。
切らないの?」
無造作に下ろした私の髪の毛を弄ぶ凛華。
しばらく伸ばしっぱなしな私の髪の毛は、もう背中あたりまで伸びていた。
「私、短いの似合わないんだよね。」
「えー、そうかなぁ?
似合うと思うけどな?」
「いや、それが壊滅的に似合わないの。
それにこのくらい長い方が、重みで癖が直るから楽なんだよね。」
中途半端な長さに切ったら、髪の毛が広がっちゃうんだよな…