This Is Love Story







「結衣…?

結衣!?…しっかりしろ!」






「だめだ!起きろ、結衣!」









いくら呼んでも、彼女は動かない。








「若!今すぐお嬢を病院に!!

…ここの指揮は俺が執ります。」







〝祥さん〟は、結衣を昴に引き渡すと、一歩前へ出て郷田を見据える。









「大丈夫か?

…もしかしたら本職のやつも来るかも…」








昴は心配そうにそう言う。









「大丈夫です。俺たちは唐沢の組員ですよ?

そこらの組の人間に負けるわけが無い。


…若はお嬢のそばにいてあげて下さい。」








「佑!覇王は俺に任せて、お前も行け!

今のお前がここにいたら、あいつを殺しかねねぇからな!!」








袴田もそう笑うと、一歩前に出て覇王を率いる。










< 475 / 631 >

この作品をシェア

pagetop