This Is Love Story
「…あ、そういえば…
覇王と龍王は…仲直り、したの?」
心配そうにそう聞く結衣に、俺と昴は即答する。
「あぁ。もう大丈夫だ。」
「祥さんと結衣がたくさん調査してくれたおかげだよ。」
「そっか 。」
こちらに嬉しそうに笑いかける彼女がどうしようもなく愛おしい。
…始まりは、ただの一目惚れだった。
傷だらけの俺に、怯えながらも傘を差し出すその姿に惚れて…
俺はあらゆる手段を使って彼女を探した。
やっとの思いで見つけた彼女は、誰よりも明るく優しくて…
そんな彼女に俺はどんどん惹かれていった。
たくさんの葛藤やすれ違いで苦しい時もあったけど…
いつしか、俺にとってたった1人のかけがえのない存在になっていた。
そして今では、“ 命を賭けてでも守りたい存在 ”に変わった。