This Is Love Story
「え!?…私、何も言ってない!」
「…いや、全部声に出てたから。」
「え!?また!?」
どうやら、3年経った今でも私のあの癖は健在のご様子。
何回同じ過ちを繰り返すかな…。
あまりにも恥ずかしくて、穴があったら入りたい。
真っ赤になった顔を隠すように俯く私の頬を、彼はそっと包み込む。
そしてそっと下から覗き込むもんだから、上目遣いイケメンフェイスがすぐ至近距離に。
もちろん、私の顔はさらに真っ赤になるわけで…
「…目、少し赤い。…泣いた?」
うそ!?まだ赤い!?
すぐに鏡の方を振り返ると、そこに写った私の目は、たしかに少しだけ赤くて…
もうすぐ式が始まるのに…なんて思いつつも、こんな僅かな変化に気づいくれる彼が愛おしくて…