This Is Love Story
妊娠がわかった日
肌をかすめるシーツの感触と、腰に感じる違和感で目を覚ます。
「ん〜……」
「はよ。」
目を開けると、愛おしそうにこちらを見つめる最愛の彼の顔が至近距離に見える。
うわー…肌きれい。
スッとした鼻筋に、吸い込まれそうな漆黒の瞳。
見慣れたはずのその顔に見惚れていると、彼は心配そうに私の頬を撫でた。
「体、ツラくないか?」
「え…?」
彼の言葉と、何も身にまとっていない自分の姿に昨晩のことを思い出す。
「っ…/////」
そうだ…昨日、禅くんと……
…まだ、禅くんが中にいた感覚が残ってる。
何度抱き合っても、やっぱり慣れない。
恥ずかしくて…
でもどうしようもないくらい幸せで、愛おしくて…