This Is Love Story
「…禅くんのバカ。」
赤くなった顔を隠すように彼の胸元に顔を埋めると、頭を撫でながら彼はくすりと笑う。
「悪い。激しくし過ぎた。
…結衣が可愛くてつい───…」
「…わ!?…ちょっ……」
彼がギュッと私を包み込むと、何やら硬いものがお腹の辺りに当たる。
「ぜ…禅さん?」
「生理現象だから気にすんな。」
「さすがに朝からはしねぇよ。」と優しく頭を撫でる彼に、ホッと安堵のため息をつく。
「…てゆーか…結衣、なんか熱い。」
「え?」
そう言って禅くんは、私のおでこに自分の手を合わせる。
彼の冷たい手が、ヒヤリと気持ち良い。
たしかに、言われてみれば少し体がだるい気はするけど…