This Is Love Story








あの日…月島さんに初めてあった日。



もちろん、家に帰るとすぐに昴兄と佑から
お説教を受けた。

正座でみっちり一時間。



その時に家族には〝男の人が持っていたコーヒーが服にかかって、コインランドリーで洗濯をしてもらっていた。〟

とだけ説明した。






まぁ、あながち嘘ではない。

コーヒーじゃなくてコーラだけど。



『知らない男についていくな。』と、親より
過保護な昴兄からまたお叱りを受けたから、

「優しい人だったよ」って言って安心させてあげた。




それを横で聞いていた佑が、何か良からぬ勘違いをしているらしい。




私と雄大がどうこうなるとか、本当に勘弁して欲しい。

この世に男が雄大しか存在しなかったとしても、絶対にありえない。






月島さんや朝比奈さんならまだしも…

雄大だけは絶対にナイ!





いや…

月島さんと朝比奈さんみたいな素敵な人と私が、つき合えるわけなんてないだろうけど。



ひとりでそんな事を考えながら落ち込む私を佑たちは冷ややかな目で見ていた。












「はぁ…。」









今日は少し憂鬱な日だ。











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