This Is Love Story
ほんと…雄大ってばタイミング悪すぎ…。
何か、大事なことっぽかったのに…
聞きそびれたじゃん。
私は雄大が持っていたタオルを取り上げて、雄大の頭を乱暴に拭いてやる。
「わっ…なんだよブス!!」
雄大が私の腕を掴んでこちらを見る。
綺麗な金髪から滴り落ちる水滴と、その金髪の間から少し見える男らしい目。
雨で濡れたワイシャツから、筋肉質な体のラインが透けていてやけにセクシーだ。
「くそ。かっこいいじゃねーか。」
「…は?何言ってんの、お前。」
え……?
…私、もしかしてまたやっちゃった…?
一応みんなの反応を確認してみる。
言葉とは裏腹に少しだけ自慢げな顔の雄大に、口元を押さえて笑いをこらえている朝比奈さん。
月島さんはなぜか少し不機嫌そう。
あー…。
これはやっちゃったパターンですね。