This Is Love Story
「…禅………くん…?////」
この時の私の顔は、きっと真っ赤だったに違いない。
どんな反応をされるのかチラリと彼の方を覗き見ると、口元に手を当ててほんのり顔を赤らめた彼がいた。
「〝禅くん〟って…ぶぁはは!!
禅の柄じゃねーだろ!」
馬鹿っぽく大爆笑する雄大の声なんて聞こえない。
息をするのも忘れそうなくらい、私は彼に見惚れていた。
この人も、こんな反応するんだ…。
月島さんの…禅くんの新しい一面を知る度に胸が高鳴る。
もっといろんな表情を見たい。
もっとこの人のそばにいたい…。
このドキドキがなんなのか、まだ気づかない私。
いや、本当は気づかないふりをしているだけ
なのかもしれない。
…今の関係が崩れないように。