This Is Love Story









「…禅………くん…?////」









この時の私の顔は、きっと真っ赤だったに違いない。


どんな反応をされるのかチラリと彼の方を覗き見ると、口元に手を当ててほんのり顔を赤らめた彼がいた。











「〝禅くん〟って…ぶぁはは!!

禅の柄じゃねーだろ!」









馬鹿っぽく大爆笑する雄大の声なんて聞こえない。


息をするのも忘れそうなくらい、私は彼に見惚れていた。







この人も、こんな反応するんだ…。





月島さんの…禅くんの新しい一面を知る度に胸が高鳴る。





もっといろんな表情を見たい。

もっとこの人のそばにいたい…。





このドキドキがなんなのか、まだ気づかない私。


いや、本当は気づかないふりをしているだけ
なのかもしれない。





…今の関係が崩れないように。











< 87 / 631 >

この作品をシェア

pagetop