わたしのキャラメル王子様・番外編
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「ヤバい。ヤバいよ沙羅!」
映像を見終わって放心状態の私の肩を京ちゃんがぐわしと掴んだ。
「さっきのパーツバージョンとわけが違うじゃん」
そう言われて納得する。
「わかってる。絶対こっちのがいいんでしょ?」
体のパーツや後ろ姿だけでも
悠君は充分魅力的だった。
どこかミステリアスな感じがして、全貌が見えないからこそ見る人の好奇心をくすぐるなぁと思ったし。
だけど、本来あるべきバージョンを見てしまったら……てか、これを見せるなんてズルい!
きっとスタッフの策略なんだ
そうにちがいない!
くっそー!
ストローをギリギリ噛んで葛藤と戦った。