わたしのキャラメル王子様・番外編

「……とりあえずはいこれ」



タブレットを渡すと
ハテナな顔で中身を探りだした。



「なんか来たんだ?」



「映像見て欲しいんだって。どっち使うか」



「それ、どういうこと?」



胸がドキドキした。
悠君は、どう思うんだろう。



サクサクとタップして
もう例の2バージョンに行き着いてしまってる。



「これの撮影ってどんな感じだったの?」



悠君が座ってるソファの端で膝を抱えた。



「どんなって……てかなんでそんなに遠くに座ってんの?」



「遠くないよ全然」



「教えて欲しいんでしょ
ほら一緒に見よ?説明するから」



隣をポフポフしたって行かないもんね。



「もう見たもん、どっちも」



「何か怒ってる?
あっ、合コンに誘われたから」



私が無言でいると、悠君はタブレットを横に置いて自分のスマホで誰かに電話をかけた。
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