わたしのキャラメル王子様・番外編

離れた場所でひたすらソワソワ。



悠君が何か冗談を言って
スマホから楽しそうな声が漏れてきた。
やっぱり相手は当麻君だと思う。



それしか考えられないし
ふつうに仲良しに見える。



少なくとも当麻君は、悠君を必要としてる。



「うん、うん。わかってるって。彼女と相談して決めようと思ってるからもうちょっと待ってて。うん、期日は守るよ。はい、じゃねー」



スマホを置いて、悠君はこっちを見た。



「えーっと、なんか質問ある?」



「ありすぎて何から聞けばいいかわかんない」



とりあえず、最初の疑問を投げかけた。



「相手、当麻君だよね?」



「うん」



もう驚きもしないや。


< 109 / 141 >

この作品をシェア

pagetop