わたしのキャラメル王子様・番外編
「俺今ね、ルークに日本語教えてやってんだ」
「そうなの?」
その言葉にあっさり顔をあげてしまったら、悠君はあの映像を再生した。
「でね、山下には英語教えてんの。どっちもネットでだけどね」
「さっき話してたのはそれのこと?」
(ルークは頑張ってる)
(中国語も覚えた方がいい)
そんなことを言ってた。
「そうそう。じゃあここで問題です。これ、何て言ってるでしょーか?」
いつの間にか映像をふたりで覗き込んでた。
肩を抱きよせられたら
こめかみのあたりに悠君の頬が触れた。
お風呂上がりの悠君の香りだ。
大好きって強く思う。
胸が痛い。
映像は例の口パクのとこだった。
悠君がルークに何か語るシーン。