わたしのキャラメル王子様・番外編
手に負えない恋の病
「あーうん、わかった
はいはーい。じゃあとで」
大晦日の朝。
悠君は誰かと電話でしゃべってるみたいだった。
「出かけるの?」
「うん、もう当分遊べないからみんなで集まるって田皆(タミナ)が」
田皆君ていうのは、元バスケ部キャプテン。
きっとチームメイトや、悠君と同クラだった子たちが、彼の帰国を知ったんだろう。
「なんで帰ってきてんのバレたかなぁ。どーせ学校で会えるのに」
帰国してんなら教えろと悠君はみんなに怒られたみたい。妙なところで悠君はドライだ。
「沙羅も行くよね?いつものコースだと思うけど。女バスいても構わない?」
よくみんなで通ってたアミューズメント施設で、カラオケ、ボーリング、3on3
それからまたカラオケに戻る、っていう体育会系のノリで夜まで盛り上がるやつだ。