わたしのキャラメル王子様・番外編

ドキドキ。



ん?



「あれ。もしかして熱、下がってる?」



悠君の身体もおでこも、昨夜ほど熱くない。



「うん、ばっちり。風邪じゃなくて知恵熱だったのかも。山下当麻のせいで」



「ふははっ、確かに」



「さっきシャワーも浴びたんだ。イチャイチャしたかったから」



「ぶえっ!?」



油断してたら直球、来たぁ~!
そのせいで変な声出ちゃったし。
でも悠君が完全復活した証拠だ。



「沙羅のおかげ」



「そんなことないよ。でも、元気になってよかった」



「うん、ありがと」



きゅっときつく抱きしめられて、気が遠くなる。
いつになってもこれには慣れないし、ドキドキはおさまらない。
< 62 / 141 >

この作品をシェア

pagetop