わたしのキャラメル王子様・番外編
ドキドキ。
ん?
「あれ。もしかして熱、下がってる?」
悠君の身体もおでこも、昨夜ほど熱くない。
「うん、ばっちり。風邪じゃなくて知恵熱だったのかも。山下当麻のせいで」
「ふははっ、確かに」
「さっきシャワーも浴びたんだ。イチャイチャしたかったから」
「ぶえっ!?」
油断してたら直球、来たぁ~!
そのせいで変な声出ちゃったし。
でも悠君が完全復活した証拠だ。
「沙羅のおかげ」
「そんなことないよ。でも、元気になってよかった」
「うん、ありがと」
きゅっときつく抱きしめられて、気が遠くなる。
いつになってもこれには慣れないし、ドキドキはおさまらない。