わたしのキャラメル王子様・番外編
帰国したばっかだから、これから転入の手続きとか事務的ないろいろを片付けなきゃいけないんだもんね。
私は冬休み返上で
学校での補講と塾の往復って生活がまた始まるし。
考えただけでげっそりする。
でもすべては春に笑うため!
悠君との新生活のために頑張るしかない。
「そうだ。そういえばツリーの都市伝説はもうよかったの?急ぎの夢叶えなくていいの?」
ふと思い出して聞いてみたら、悠君はきっぱり気持ちを切り替えていた。
「あれは来年リベンジできればいいや。なんかサンタクロースより神様にお願いしたほうが聞いてくれそうな気もするし……だから初詣の絵馬にすべてをかけよっかなって」
真面目に意気込み語ってる。
ある意味前向き?
「ね、それってどんな夢なの?」
「知りたい?」
「知りたい!」
「初詣に行けばバレるな」
「じゃ、新年の楽しみにしとこっかな」
(一緒に合格できますように)
(ずっと一緒にいられますように)
悠君の願いが、私と一緒だったらいいのにな。