わたしのキャラメル王子様・番外編
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「ん……ふぅ」
ごろんと寝返りを打って目が覚めた。
嘘だ!二度寝した!?
悠君に髪を撫でられてうっかり寝落ちたんだ。信じられない。もうお昼近くじゃん。
貴重な時間を無駄にしちゃった。
うわぁ、自己嫌悪!
「悠君っ、どこ?」
急に視界から悠君がいなくなると不安になる。長距離恋愛のあの辛さは、できればもう味わいたくない。
隣の部屋もからっぽだった。
スマホを持ってすぐに一階へ降りたけど、リビングは寒々しくガランとしていた。
おいてけぼりなんてひどい。
寂しくなって、二人で飾り付けたリビングのツリーを意味もなく点灯させてみた。
……寂しさ倍増。
力なくソファに座り込んで、とりあえずラインを送っておこうと画面をタップしようとしたらスマホが鳴り出した。
悠君?
じゃなくて、京ちゃんだ。