わたしのキャラメル王子様・番外編
それから私達はすぐに
最寄りのファミレスで待ち合わせた。
そこで落ち合って京ちゃんに詳しく話を聞いたら、悠君はそれを手渡すと何か言いかけたけれど、着信が入ってしまい、それを切るとあわただしく去ってしまったらしい。
「あたし今回のツアーのグッズのことは事前に公式サイトで全チェックしてたから、これが物販物じゃないことはすぐに気づいたんだけどね」
京ちゃんは私にその本を手渡すと、ココアで喉を潤してから話を続けた。
「だけどグッズじゃないにしたって、当麻は写真集なんて今まで出してないんだよね。てことは非公式のものなのかなって」
「は?これ写真集なの?」
表紙が真っ白だから、パッと見、中身がなにかさっぱりわからない。
「それカバーだよ。剥がしてみて?」
京ちゃんに言われたとおりにすると。
「なにこの艶かしい表情!」
大人っぽい眼差しで微笑むアンニュイな当麻君と目があった。
本を開くと、ページをめくるたびに肌の露出が増えていくような……なんか、セクシー仕様だし!
「そういえば初の写真集が来月発売予定なんだけど、まさかそれだったりしないよね?それの見本版、なんてことあるかな?」
「もしそうだとしたら……どーゆーこと?」
頭がまったく回りません!