わたしのキャラメル王子様・番外編
「されたけど断ったよ。がっつり受験生だし。興味ないからこれまでも全部ノーって言ってきたし」
ほんとに。
オファーされてた。
「今までもそういうこと、あったんだ?」
「うん、だから実は断り慣れてんの。バックステージにも行かなかったって昨日も言ったじゃん」
「そ、そうなんだ」
スカウトとかオファーをされることに、悠君は慣れていた。それを知ってしまっただけで、すんごいメンタル持ってかれた。
「断ったのならまぁ、よかったけど」
安心して泣きそうになるくらい、ホッと胸を撫で下ろしたのもつかの間。
「でも今回迷った挙げ句に受けた」
「え!」
今なんて言った?