わたしのキャラメル王子様・番外編
「昨日は断ったけど、今日の電話で気が変わった。だって山下当麻は特別なんだと思って」
「なんで?どんな展開?ちゃんと話して?てか相談してよ~!」
「えっ、喜ぶと思ったのに。違うの?」
「そんなわけないでしょ!」
「そうなんだ?」
「悠君はなんにもちっともわかってない!!」
だめだ。喧嘩なんかしたくないのに。
「だってライブのときアイツのことガン見してたよね?」
「それは、お金払ってるからだし!」
「素肌にジャケットとかありえないしセンス疑うって思ったけど、チラリズムってのが萌えるんでしょ?」
「あれは演出でただの衣装!」
「あの本も意味わかんないんだけど。男のシャワーシーンに需要なんかあんの?」
「当麻君だから需要があるのっ!」
「そっか。あるんだ需要」
しまった。
思わず肯定しちゃった。
だってあのページ、息を飲むくらい色っぽかったんだもん。