わたしのキャラメル王子様・番外編
「いや。あるかもしれないね、っていう話……」
ちょっと後半ゴニョゴニョ。
「俺が目の前で脱ぐと怒るくせにさぁ」
「普通ここでその話持ち出す?」
まさかすねたりしてないよね?
「だって当麻君はみんなのアイドルだけど悠君は……」
悠君は私にとって特別な男の子なんだもん。意識するに決まってるでしょ!
なんて、言えるわけがない。
「俺は、なに?」
「それは……」
意地悪く、じりじり追い詰められる。
「ぶっちゃけ俺の裸には全然興味ないんでしょ」
「いや、違う違う!」
ドンッ!
「きゃ!」
不機嫌な瞳にとらわれて、気づいたら後ろは壁。長い腕で逃げ場も塞がれてしまった。