わたしのキャラメル王子様・番外編
「キスでいいよ」
「えっ、そんなんでいいの?」
うっかりそんなことを呟いてしまったら。
「そーいうこと言っちゃうんだ?」
意地悪な微笑みが近づいてきた!
「じゃあ大人なやつ希望で♪」
「はぁ?」
「続きはベッドのうえだよね、やっぱ」
「きゃ!ちょっ、悠君っ!」
軽々とお姫様抱っこされてしまった。
「キスだけで終わらなくても文句なしね?」
「どどど、どーゆー意味っ!?」
近い。恥ずかしい。近い。恥ずかしい!
「先に言っとくけど、少女漫画に出てくるイケメンみたいなの、現実にあんな男子存在しないからね」
「わかってるよ~おろしてよ~」
お姫様抱っこは、半分意識なくしてこそ満喫できるのかも、ってされてみて思った。