わたしのキャラメル王子様・番外編
「あのっ、ごめ……」
「そんなセリフ俺以外に言うなよ、絶対」
「へ?」
「約束して?」
言葉を遮られて、声をふさがれて、その場でいきなりキスされてしまった。
「んっ……!」
終わる気配のないキスに、頭がぼうっとして、身体の芯まで熱くなった。
苦しいし恥ずかしいのに、抗うことができない。
でも、ちょっとの息継ぎも惜しいくらい、悠君が好きって、それしか考えられなくなる。
こんなキス、知らないし
こんな気持ちも、初めて。
「ちょっとからかってやろって思ってただけなのに……俺にスイッチ入れた沙羅が悪いんだからね」
少し苦しそうな顔をして悠君は笑って見せた。
「……ほんともう好きすぎてマジ無理」
その声が、切なくなるほど甘くって。
熱いまなざしに、吸い込まれそうになって。
気づいたら言ってしまってた。
「じゃあ教えて?このキスの続き」って。