わたしのキャラメル王子様・番外編
こころはボンノーだらけ
それから年末までの数日
午前中は学校
午後からは
塾での集中補講を受ける毎日だった。
過去問をひたすら解いて、解いて解いて解きまくって
脳みそ沸いちゃうかと思った。
元素記号だらけの海で溺れる夢を見てうなされたくらい。
私も京ちゃんもその前に遊んだ(休んだ)日があるっていう負い目があったから
そこを挽回しようととにかく必死で。
でもこの数日で
どうにかリズムを取り戻した感じ。
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「ねぇ、ちょっと息つぎしない?」
「した~い!」
というわけで
ヘトヘトの塾終わりに立ち寄ったマックで京ちゃんと一息ついた。
明日から年明けまで束の間の休息。
でも自主勉強を強いられるプレッシャーもあったりして、気持ちはナーバスなまんま。
「佐野君ていつも何してんの?」
「んーっとね」
悠君は年内に手続き全部すませたいからって、昼間はあちこち走り回って
夜は例の撮影のなんだかんだやルークのお守りに付き合わされちゃって遅い。
受験勉強は夜中に一気集中型だし。
その辺のことを
ちょっと京ちゃんに愚痴ってしまった。
「生活がすれ違ってて、ちょっと寂しいんだ」
ため息まじりにそう言うと
京ちゃんは私の顔を見てニヤリと笑った。