わたしのキャラメル王子様・番外編
こころはボンノーだらけ

それから年末までの数日
午前中は学校



午後からは
塾での集中補講を受ける毎日だった。



過去問をひたすら解いて、解いて解いて解きまくって
脳みそ沸いちゃうかと思った。



元素記号だらけの海で溺れる夢を見てうなされたくらい。



私も京ちゃんもその前に遊んだ(休んだ)日があるっていう負い目があったから
そこを挽回しようととにかく必死で。



でもこの数日で
どうにかリズムを取り戻した感じ。









「ねぇ、ちょっと息つぎしない?」



「した~い!」



というわけで
ヘトヘトの塾終わりに立ち寄ったマックで京ちゃんと一息ついた。



明日から年明けまで束の間の休息。



でも自主勉強を強いられるプレッシャーもあったりして、気持ちはナーバスなまんま。



「佐野君ていつも何してんの?」



「んーっとね」



悠君は年内に手続き全部すませたいからって、昼間はあちこち走り回って



夜は例の撮影のなんだかんだやルークのお守りに付き合わされちゃって遅い。
受験勉強は夜中に一気集中型だし。



その辺のことを
ちょっと京ちゃんに愚痴ってしまった。



「生活がすれ違ってて、ちょっと寂しいんだ」



ため息まじりにそう言うと
京ちゃんは私の顔を見てニヤリと笑った。


< 92 / 141 >

この作品をシェア

pagetop