わたしのキャラメル王子様・番外編
「どーしたの。今頃になって」
京ちゃんはポテトを束で食べながらずっとニヤニヤ笑ってる。
「京ちゃん、私病気かなぁ?」
「なんの?」
「恋の病」
「ブッフゥゥー!!!」
ポテトを撒き散らす勢いで笑うなんてひどい。でも結局私の悩みは、片想いしてる頃と何も変わらない運命みたい。
「ますます好きになっちゃったんだ?佐野君のこと」
「うっ……うん」
「そういうの独占欲っていうんだよ」
「な、なるほど」
「つまり進展があったってことだ?」
「ぶはっ!」
京ちゃんたら、なんて鋭い……!
「つまりふたりはステップアップしたってことでしょ、清楚系のアレがやっと活躍したんだね?詳しく聞かせてもらおっかなぁ~」
「京ちゃん声おっきいって!」
しかもアレはまったく活躍してないな。てか活用できず、ただのお守りみたいになっちゃってる。