暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】
(この調子だと日没までギリギリかも………………)
日の沈みを確認すると一層歩くペースを上げた。
この道をよく知っていると言えど、夜の山道には危険が多く潜む為、日が沈んで歩くことはあまり好ましくない。
かと言えど、日没までに山を越えれない者も中にはいる訳で、所々に休憩小屋も設置されている。
(あと少し……………………)
道なき道を突き進むとこと20分。見慣れた故郷の里にやっとの思いで到着した。