暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】
story2

私が妃!!??





 ✽


「陛下お帰りなさいませ。…………あの、それは………」


お出迎えに来ていたファンは、馬車の中の光景を見て固まった。


まぁ、当たり前であろう。何せ、


「客室の寝所へ運べ。ファンは執務室へ」


「…御意」


ぐっすりと眠っているアニを使用人達に任せると、すぐさま執務室へ向う。


「一体何があったのですか……」
 
「別にアニが余の前で眠ってしまったことなど気にしておらぬ」 


「いえ、そうでなく……何かあったのでしょう?今夜のパーティーで」


流石幼なじみというか。何も言わなくとも直ぐに変わってしまう。



< 137 / 224 >

この作品をシェア

pagetop