暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】
取りあえず陛下の前で眠ってしまったことを詫てこよう。
「サニー、陛下に会いに行くわ。直ぐに支度を」
「今は執務室にて宰相様と何やら大事な話をしているとの事で、部屋の近くには立ち入らないようにと連絡で回ってきました。終わり次第こちらにも連絡が入ると思うのでしばしお待ち下さい」
「………この早朝の時間にと言うことは、相当大事なお話なのでしょう」
大体陛下が思いもよらない時間帯に宰相様を呼ぶときは、何かしらの問題があったとき。
私が使用人だったときは領土拡大する為に、兵力と戦略について騎士隊長と宰相様を交え早朝に会議されていた。
その前だってあまりいい話を聞いたことがない。
いきなりの辞令や、解雇。
陛下の怒りをかった者たちは、なくなく宮殿を去っていった。
もしや……………………………………私の処分について話あわれてる!!??
死刑にするか、牢屋で罰を受けさせるか。
それを今宰相様と話し合っているとしたら………………………
「………………サニー。今すぐ陛下の元へ行くわ!」
「ア、アニ様…………っ!!?先程の言葉を聞いていらっしゃいましたか!?」
「聞いていたわ!だからこそ、私は今から行かなくてはいけないの!」
早く誤ってせめて死刑だけは逃れたい!!
安全だと思っていた宮殿で、こんな失態侵して死ぬのは嫌!!