暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】



この流れで行けば、リリアンがこの国の妃となれば家族に認めてもらえれるかもしれないということになるが、確かに妃は一人だけとは決まっていない。


何人でも受け入れて良いし、正妃を作っても良し。


妃の中にももちろん階級は色々あるが、


正妃とは最高級の位であり、


誰もが羨む居場所。


もちろん私はそこではないが、リリアンが仮に正妃として迎えられれば


妃になって認めて貰いたいリリアンにとっても、使用人として戻りたい私にとっても、良い状況だとは思うが、


それは私の望むことであって、陛下の意志とは違う。


まず、リリアンを陛下にご紹介することから始めなければならないし、


それにて気に入って貰わなければならないわけだが…………………



そもそもそんな事をしたら、何の為の妃だって言われそう…………。


本当、難しい。



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