暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】



ドアから外へ出ようとしていると、思いもよらずなんと陛下から声をかけられた。



「………待て」

「な、何でしょう…………?」



仕事をする手を止め、不思議そうにこちらへ目を向けている。


「何故泣いておる?」

「……………泣いて…おりませんが?」


涙なんて流していないのに、私を見て泣いていると言う陛下。


一瞬バレたのかと思ってドキッとした。



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