暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】
謎のメイド
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「アニーナ大丈夫!!?」
コーヒーを運び終わり、アイルさんの元へ戻るとそんな事を言われた。
「何がですか?」
「何がって…………今にも死にそうな顔してるよ??」
どうやら私の顔色が良くなかったみたいだ。
陛下にも変なことを言われたし、私ってそんなに情緒不安定そうに見えるのかな?
泣いていると言われた後に死にそうな顔とかある意味ヤバイのかもしれない。
「やっぱり無理して陛下のとこに行ったんでしょ?今日ぐらい行かなくても良かったのに」
「……いえ。いつもの日課のようなものでしたので、私がいる間はお疲れな陛下の元へコーヒーを送りたいのです」
それにここへ戻ってきたときアイルさんに、『コーヒーが違う』と陛下に言われたと聞いていたので、
何気に私のコーヒーを気に入ってらしてるのだと思ったから。