暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】
「ありがとうございます……。でも、やはり言わない方がいい気がするのでやめておきますね」
「良いのですか?」
「はい。こればかりは言っても解決しないものなので…………」
そう言って苦笑いをする。
そんな事言われるとますます気になってしまうのだけど………。
でも、言いたくないのなら聞かないほうがいいのだろう。
「私で良ければ、いつでも話を聞きますから」
と最後に声をかけて部屋から出て行こうとした。