暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】



その時だ。


____バタン。


後ろから変な音が聞こえてきた。


これは物が落ちたというより……………………。


すぐ様後ろを振り向くとそこには、


倒れたサニーがいた。



「大丈夫ですか……っ!!?…………熱い」

額に手を当てると驚くぐらいにそこは熱を帯びており、恐らく………40度はいっているのではないかと思う。


「…………ハァ……ハァ………」


どこか苦しそうなサニーの声。


意識が朦朧としているのか、返事は返ってこない。


「誰か!!すぐに医者を!!」


叫びつついるであろう隣の部屋まで行ってみたが、掃除部の人は居らず、



どうやらここには私一人みたい。


仕事が終わったのなら帰ってもいいのだが、せめて声をかけてほしいものだ……………。



「どうしよう……走って医者を呼んでも良いが使用人ならば良い医者が掴まるとは思えない。それに場所が遠すぎる…」

どこか行っている間に症状が急変しても困るし……。



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