暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】
陛下は私を蔑む?奴隷にする?
それとも………………………
いや。何となく返ってくるセリフなんて分かっていた。
陛下なら恐らく_____。
「別にあって良いのではないか?それも個性であり特別な存在ではないか。気にすることなどあるのか?余なら普通に使う。まぁ、敵国と戦う手段としてな」
気にしないのだろうって。
「そう…………ですか」
陛下のその、『普通に使う』の言葉になんか気持ち的に軽くなった気がした。
私は今まで表で隠してきたから。
そんな表立って使うということを考えてもみなかった。