暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】
「陛下らしいですね……(笑)」
「…………なんだ」
「いえ。気持ちが楽になりました」
楽しかった一時の夢が、夢でなくなっていくようなそんな感じがした。
私は陛下の側にまたいて良いのだろうか。
近づいて良いのだろうか。
「……………陛下」
「なんだ?」
「私は最初陛下の事がとても恐ろしかったです。しかし、色々と陛下のことを知るうちに優しさを知りました……。意外な意味面だって」
好物は肉とかね。
メイドであればそんな事は聞けなかった。
「私は……………………陛下の近くにいて良いのですか?メイドの私が…………陛下の近くになど………」