暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】
………………………………ん?
今なんと…………。
私は発しられた言葉を理解できずに頭を傾げると、宰相はため息を付きつつ話し続けた。
「貴女の為に商談を破棄されたのです。子供を庇おうと前に出た貴女を馬車で引こうとしたそうですね」
そこまで連絡来てたんだ………………なんか驚き。
たかが私の為に大事な商談を破棄されるとは思わなかったから何か意外っていうか……………。
「何だ」
「あ、いえ………」
客人の為に動く人ではないと思ってた。