白き桜と黒き神
『…怜治。そろそろ学校つくよ』


その言葉にハッとして桜雨へと視線を移す


彼女はまるで楽しくて仕方がないとでも言うように微笑んだ


いや、実際に楽しくて仕方がないのだろう



だって




この学校には





















────アイツらが居るから














桜雨は僕にニコリと微笑むと、


学校を睨みつけて呟いた。


その呟きは


僕以外に拾われることなく


風と共に消えた









────『…君達に会いに来たよ…精々私を楽しませてくれよ?…さぁ、楽しい楽しい復讐劇の始まりだ…』







この時の僕達はきっと顔が歪んでいただろう


だって、ようやく


この時が来たのだから





────『「GAME START…」』




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