白き桜と黒き神
暫くすると廊下からバタバタと足音が聞こえてきた


バターーーーーンッ


けたたましい音を上げて開いた扉から入ってきた男は悠馬に罵声を浴びせた


?「おい、悠馬!!!!!!!あの呼び方やめ…ろって…え?…なんで…桜雨」


悠「雅也、おせーぞ。…あんま姫を待たせんなよ。キレるぞ。ワガママなんだから。」


『ちょっと、失礼言わないでちょうだい。それに、姫なんて柄じゃないわ』


私が無表情を崩すこと無く淡々と話すものだから雅也と呼ばれた男は顔を歪めた


雅「…桜雨…相変わらずだな…」


「それより、学園の説明を要求しても良いですか。早急にしてくださると嬉しいのですが」


怜治のその言葉に2人は眉間にシワを寄せたあと、溜息をつき学園について説明を始めた。


簡単に説明すると


この北城(ほくじょう)学園は小中高一貫校でエスカレーター式の私立。不良校と呼ばれはするものの財閥関係者の入学も珍しくない。成績が良ければ授業への強制力はなく基本自由との事。しかし、行事は絶対参加。


クラスはAからD、そしてS。財閥関係者や成績上位者、族の幹部以上はSに入れられる事が多い。


とまぁ、小説でよくある設定ね。


おっと、設定なんて言っちゃダメか。


悠「因みにお前達はSだから。…アイツらもな。…ま、頑張れ。」


まぁ、そうだと思ったけど。


どう考えてもアイツらは幹部以上の地位だし、頭の具合も悪くない。


となればSなのは分かりきっていたこと


あぁ、わくわくしちゃうわ。
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