白き桜と黒き神
「…桜雨…起きて…ご飯食べよう」


ちゅ…ちゅっ…ちゅ、ちゅ…


頬に数度触れる柔らかい感触に私は目を覚ました


『…怜治…顔近い…』


朝から整い過ぎて心臓に悪い顔のどアップはやめてほしい…


私の言葉にクスクスと笑った怜治は何も身につけずに眠っていた私に衣服を渡して部屋を出て行った


『…あぁ、今日はあの日か…』


着慣れてきた制服に腕を通して扉を開けると待ち構えていた怜治がこっちに微笑む


…なんでそんな無駄に顔整ってるの…?


なんて考えたのは寝起きだからです。許してください。
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